プロローグのまとめ
不動産は無理に好きにならなくていい
あなたもマンガの主人公のように、親からアパートを引き継いだものの、本業も忙しく、管理会社や税理士の言うこともよくわからない。
あるいは、これから不動産投資を始めたいと考えていて、先輩オーナーが直面しがちな壁を先回りで知りたいが、誰に聞いたらいいのかわからない。
そんなモヤモヤを抱えているかもしれませんね。
まず最初にお伝えしたいのは、不動産を無理に好きになる必要はない、ということです。
世の中には「仕事」と「シゴト」の2種類があります。漢字の「仕事」は生活のために働くこと。
一方、カタカナの「シゴト」は、自分の好きなこと、やりがいのあることで報酬を得ることを指します。
ちまたの大家さん向けイベントや書籍は、不動産を「シゴト」として楽しめる人を前提に書かれていることがほとんどです。休日に物件を巡ったり、リフォームの壁紙を自分で選んだりするのが楽しくて仕方ない人たちですね。
しかし、あなたにとって不動産は、突然降ってきた(あるいはこれから選びうる)単なる金融資産であり、生活を支えるための「仕事」の一部にすぎないはずです。
それで全く構いません。人間のライフステージは変化します。今は現役で忙しいから、不動産には極力時間をかけない。
将来、役職が外れたり早期リタイアして時間ができたとき、もし不動産のことが少し面白く感じられたら、その時に初めて「シゴト」に切り替えればいいのです。
一度決めたスタンスを将来変えてはいけない、なんてルールはどこにもありません。
少し余談になりますが、私たちの脳は、よくわからない複雑なものに直面すると、防衛本能から「とりあえず後回しにしよう」と判断するようにできています。太古の昔、見知らぬ茂みに安易に近づかないことで猛獣から身を守ってきた名残ですね。
ですから、あなたが管理会社からのややこしい提案を面倒に感じるのは、生物として極めて正常な反応なのです。
ただし、面倒だからと完全に思考停止して丸投げしてしまうと、相手のペースに巻き込まれてしまいます。
ここで知っておいていただきたいのは、彼らの提案の多くは、明らかな法令違反である「詐欺」ではないということです。
彼らは自社の利益を最大化するために、心理的なテクニックやポジショントークを駆使して、合法的な「営業トーク」をしているに過ぎません。
この営業トークから身を守り、あなたの時間と資産を守るために必要なのは、分厚い不動産の専門書を読み込んで論破できるようになることではありません。
あなたが大家として「やらないこと」を明確にし、シンプルなルールを作ることです。
次の章から、不動産に時間を奪われず、最低限の労力で済む「微労所得」を生み出すための、7つの実践ステップを具体的にお伝えしていきます。まずは、肩の力を抜いて読み進めてみてください。