不動産に時間を奪われない、しあわせ大家さんへ。

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PROLOGUE

プロローグ

突然の電話と、不動産なんかに時間をかけない先輩

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プロローグのまとめ

不動産は無理に好きにならなくていい

あなたもマンガの主人公のように、親からアパートを引き継いだものの、本業も忙しく、管理会社や税理士の言うこともよくわからない。

あるいは、これから不動産投資を始めたいと考えていて、先輩オーナーが直面しがちな壁を先回りで知りたいが、誰に聞いたらいいのかわからない。

そんなモヤモヤを抱えているかもしれませんね。

まず最初にお伝えしたいのは、不動産を無理に好きになる必要はない、ということです。

世の中には「仕事」と「シゴト」の2種類があります。漢字の「仕事」は生活のために働くこと。

一方、カタカナの「シゴト」は、自分の好きなこと、やりがいのあることで報酬を得ることを指します。

ちまたの大家さん向けイベントや書籍は、不動産を「シゴト」として楽しめる人を前提に書かれていることがほとんどです。休日に物件を巡ったり、リフォームの壁紙を自分で選んだりするのが楽しくて仕方ない人たちですね。

しかし、あなたにとって不動産は、突然降ってきた(あるいはこれから選びうる)単なる金融資産であり、生活を支えるための「仕事」の一部にすぎないはずです。

それで全く構いません。人間のライフステージは変化します。今は現役で忙しいから、不動産には極力時間をかけない。

将来、役職が外れたり早期リタイアして時間ができたとき、もし不動産のことが少し面白く感じられたら、その時に初めて「シゴト」に切り替えればいいのです。

一度決めたスタンスを将来変えてはいけない、なんてルールはどこにもありません。

少し余談になりますが、私たちの脳は、よくわからない複雑なものに直面すると、防衛本能から「とりあえず後回しにしよう」と判断するようにできています。太古の昔、見知らぬ茂みに安易に近づかないことで猛獣から身を守ってきた名残ですね。

ですから、あなたが管理会社からのややこしい提案を面倒に感じるのは、生物として極めて正常な反応なのです。

ただし、面倒だからと完全に思考停止して丸投げしてしまうと、相手のペースに巻き込まれてしまいます。

ここで知っておいていただきたいのは、彼らの提案の多くは、明らかな法令違反である「詐欺」ではないということです。

彼らは自社の利益を最大化するために、心理的なテクニックやポジショントークを駆使して、合法的な「営業トーク」をしているに過ぎません。

この営業トークから身を守り、あなたの時間と資産を守るために必要なのは、分厚い不動産の専門書を読み込んで論破できるようになることではありません。

あなたが大家として「やらないこと」を明確にし、シンプルなルールを作ることです。

次の章から、不動産に時間を奪われず、最低限の労力で済む「微労所得」を生み出すための、7つの実践ステップを具体的にお伝えしていきます。まずは、肩の力を抜いて読み進めてみてください。

EPISODE 1

第1話 やらないことを決める夜

不動産管理を「仕事」から切り離すルール

第1話 1ページ目
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第1話 3ページ目

第1話のまとめ

不動産管理を「仕事」から切り離すルール

マンガの主人公のように、目の前に山積みの書類を置かれて途方に暮れてしまった経験が、あなたにもあるかもしれませんね。

賃貸借契約書、修繕の見積もり、どこのものかよくわからない鍵の束。これらを前にすると、どうにも腰が重くなります。

何か新しい課題を前にしたとき、私たちはつい「何をすべきか(To-Do)」を探してしまいます。真面目な人ほど、大家になったらあれもこれも全部自分でやらなきゃいけない、と思い込んでしまうものです。

しかし、不動産に興味がないあなたが最初にやるべきことは、実は逆です。不動産管理という生活のための「仕事」から自分を切り離すために、まずは「何をやらないか(Not-To-Do)」を明確にすることなのです。

少し人間の心理のお話をしますと、人間は選択肢が多すぎると、脳が疲労して決断できなくなってしまいます。

ジャムの法則と呼ばれるもので、スーパーに24種類のジャムを並べるより、6種類に絞ったほうが圧倒的に売上が伸びるという有名な実験があります。

大家業もこれと同じで、やるべきことが無限にある状態では、一歩も前に進めません。

時間は、誰にとっても平等で、一度失ったら二度と戻ってこない最も貴重な資産です。親からアパートを引き継いだからといって、休日のたびに物件のトラブルに怯えたり、業者とのやり取りに時間を奪われたりする必要は全くありません。

ですから、まずは不動産に使う「時間の上限」を決めてみてください。例えば「毎週土曜日の午前中の2時間だけ」と、曜日と時間帯までセットで決めてしまうのです。

制限があるからこそ、その中で最も効率的に問題を解決する方法を探し始めます。人に任せるべき部分が、自然と浮き彫りになってくるはずです。

そして、やらないことをリストアップします。クレーム対応、清掃、家賃の督促。これらはすべて、あなたがやらなくても仕組みで解決できることです。

やらないことを決めると、最後に残るのは「あなたにしかできない決断」だけになります。この決断を下すことこそが、大家としての本来の役割です。

巻末に「やらないことリスト」のテンプレートを用意しました。ぜひ、ペンを取ってチェックを入れてみてください。

チェックを一つ入れるたびに、不動産に対するモヤモヤとした重圧が軽くなっていくのを感じられるはずです。

すべてを自分で抱え込まない。それが、しあわせ大家さんへの最初のステップです。ルールが決まったら、次は物件の現状を自分の目で確かめる行動に移りましょう。

EPISODE 2

第2話 名探偵の休日の朝

現場の「事実」が、あなたを営業トークから守る

第2話 1ページ目
第2話 2ページ目
第2話 3ページ目

第2話のまとめ

現場の「事実」が、あなたを営業トークから守る

休日の朝、わざわざ物件を見に行くなんて面倒くさい。入居者と顔を合わせたら気まずいし、できれば行きたくない。

それがあなたの本音かもしれませんね。そのお気持ち、よくわかります。

ですが、あなたが大家として最低限の労力で資産を守りたいのであれば、最初の一度だけで構いませんので、ふらっと「アポなし」で物件を見に行ってみてください。

ここで少しだけ、不動産業界の裏側(構造)のお話をさせてください。

なぜ管理会社は、ポストのチラシや放置自転車を見て見ぬふりをして、数百万円のリフォームばかり提案してくるのでしょうか。

彼らは決して、あなたを騙そうとする悪人ではありません。ただ、自社の売上目標と、現場の手間とのバランスの中で合理的に動いているだけなのです。

ポストのチラシを捨てても、管理会社の利益には一円もなりません。しかし、三百万円のリフォーム工事を受注できれば、彼らの会社には数十万円の利益が落ちます。

だからこそ、日常の地味な管理よりも、目立つリフォームの話が先に出てきやすい。これが、提案に偏りが生まれる構造的な背景です。

この構造を知らないと、私たちは「プロが言うのだからリフォームが必要なのだろう」と、巧みな言葉に乗せられてしまいます。(もちろん本当に必要だったりプロの的確なアドバイスであったりすることもあるでしょう。)

こうした営業トークと本当のプロのアドバイスかを見極めるのに、不動産の専門用語を覚える必要はありません。一番強力な武器は、あなたが現場で見てきた「事実」です。

マンガの主人公のように、散らかったゴミ置き場や放置自転車の写真をスマートフォンで撮るだけで十分です。そして後日、管理会社にその写真を見せながら、淡々とこう尋ねればいいのです。

「先日物件に行ったら、ポストがチラシで溢れていました。リフォームの前に、まずはこちらを片付けてもらえませんか」

決して、声を荒らげて責任を追及してはいけません。相手を論破しようとすると、無駄なエネルギーと時間を消費してしまいます。

あくまで、ただ事実を確認し、質問するだけ。

現場の事実(既知)を突きつけられると、業者は「この大家さんは、現場を見ている」と悟り、根拠のないリフォーム提案(未知)を軽々しく口にできなくなります。

物理的な事実を確認できたら、次はもう一つ別の事実を確認するステップに進みます。それは「お金の事実」です。

EPISODE 3

第3話 明細書と消えた手残り

小学生の算数で「お金の事実」を把握する

第3話 1ページ目
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第3話 3ページ目

第3話のまとめ

小学生の算数で「お金の事実」を把握する

あなたはおそらく、ご自身の銀行通帳を記帳したり、クレジットカードの明細をじっくり見たりするのを「嫌だな」と感じたことがあるはずです。

少し行動経済学(経済学の比較的新しい分野の学問)のお話をしますと、人間には「損失回避性」という心理的な性質があります。

私たちは、何かを得る喜びよりも、何かを失う痛みのほうを2倍から3倍も強く感じるようにできているそうです。

そのため、お金が減っている現実(痛み)から無意識に目を背け、通帳を開くのを後回しにしてしまうのです。

あなたが不動産の明細書を見るのが億劫なのも、この損失回避性が働いているからです。ごく自然な心の動きですので、どうかご自身を責めないでください。

しかし、事実から目を背けたままでは、資産というバケツの底に開いた穴を塞ぐことはできません。

ちまたの不動産投資の本を開くと、表面利回り、実質利回り、キャッシュフロー、減価償却など、難しい専門用語が並んでいます。

不動産を「シゴト(趣味・やりがい)」として楽しむ人であれば、こうした知識を学ぶのも楽しいでしょう。

ですが、不動産を単なる「仕事(生活の基盤)」と割り切るあなたに、そんな複雑な知識は不要です。必要なのは、小学生レベルの足し算と引き算だけです。

このシンプルな事実だけを、明細書から拾い上げてください。

すると、マンガの主人公のように、表向きの管理委託料の裏に隠れた「見えないお金の漏れ」に気づくはずです。

業者が良かれと思って積み上げている小修繕の重なりや、世の中の金利上昇による返済額の増加など、手残りを圧迫している正体が見えてきます。

数字は嘘をつきません。そして、数字という客観的な「事実」を把握していれば、業者の巧みな営業トークに丸め込まれることもなくなります。

現状のお金の漏れを特定できたら、次はその漏れをさらに広げる原因となる「人」の問題に対処していく必要があります。次の章では、あなたの精神を最も削り取る「不良入居者」とのドライな付き合い方についてお話しします。

EPISODE 4

第4話 心を削る報告と、事務的な決断

不良入居者は「心」ではなく「仕組み」で対処する

第4話 1ページ目
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第4話のまとめ

不良入居者は「心」ではなく「仕組み」で対処する

管理会社にすべてを任せているはずなのに、なぜか不動産のことでいつも頭を悩ませている。

そんな状態に陥る最大の原因が、家賃滞納や迷惑行為を繰り返す「不良入居者」の存在です。

あなたは入居者に直接督促の電話をかけることはないでしょう。しかし、管理会社から「入居者がリストラされたと泣いていまして」「もう少し待ってほしいと言っています」という報告を受けるたびに、あなたの精神は確実に削り取られていきます。

少し進化心理学の視点からお話ししますと、私たち人間は、同じコミュニティ内の人間を見捨てたり、対立したりすることを極端に恐れるようにプログラムされています。集団から外れることは、太古の昔であれば「死」を意味したからです。

だからこそ、相手の個人的な事情(泣き落とし)を聞かされると、本能的に同情し、厳しい決断を下すことに強いストレスを感じるのです。

お母様が滞納者に強く言えなかったのも、あなたが報告を受けて胃が痛くなるのも、人間として当たり前の反応です。

ですが、不動産を生活のための「仕事」と割り切るあなたにとって、入居者との関係はドライな契約関係にすぎません。あなたは家賃という対価を受け取り、場所を提供する。

情に流されて滞納を許せば、真面目に家賃を払って住んでいる他の入居者に迷惑がかかり、最終的に物件全体の環境が悪化してしまいます。

ですから、不良入居者には決して「心」で向き合ってはいけません。

必要なのは、マンガの主人公のように、管理会社との間に「感情を挟まない仕組み」を作ることです。

これから新しく入居する人には、必ず家賃保証会社に加入してもらい、滞納リスクを最初から仕組みで排除します。

すでに滞納を繰り返している人に対しては、管理会社に「個人的な事情は報告しなくていい」と伝えてください。

そして「2ヶ月滞納が続いたら弁護士に退去手続きの相談を開始する」という明確なルールを設定し、弁護士・管理会社・あなたの三者協議のもと、法的な手続きに則って事務的に進めてもらうのです。

ちなみに、実務的には中堅〜大手管理会社でなければ顧問弁護士はいないかもしれません。ですが、立退代行業者との付き合いはあるはずです。

もちろん、その業者内に弁護士はいますので違法な立ち退きをするのではないか、なんて心配は不要です。

もちろん弁護士費用などはかかりますが、数ヶ月にわたってあなたの心が削られ、本業や家族との時間に悪影響が出ることに比べれば、はるかに安い必要経費です。

なお、近年の入居者さんなら、連帯保証人はなく、家賃保証会社を利用していることでしょう。

このとき、入居者さんは保証料を負担していて、その料金の中で保証会社が滞納家賃の督促や立退訴訟の費用を賄っています。大家さんの負担はありません。

不良入居者という重荷を仕組みで手放すことができれば、あなたの心には驚くほどの静寂が訪れます。目の前のトラブルが片付いてきたら、次は少し先の未来、つまり「建物の健康状態」に目を向けるステップへと進んでいきましょう。

EPISODE 5

第5話 突然の分厚い封筒と、建物の健康診断

丸投げのツケは、重たい決断として返ってくる

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第5話のまとめ

丸投げのツケは、重たい決断として返ってくる

「管理会社に任せているはずなのに、ちっとも楽になっていないじゃないか。」

マンガの主人公が心の中で叫んだこの言葉に、あなたも深くうなずかれたかもしれません。

日常の清掃や家賃の集金はやってくれても、滞納者の泣き落としや、数百万から数千万円規模の大規模修繕といった「精神的にも金銭的にも重たい決断」は、何の予告もなく突然、大家であるあなたに投げ返されてきます。

これが、すべてを業者に丸投げしてしまっているはずの大家さんが、いつまで経っても不動産の悩みから解放されない最大の理由です。

特に、築年数が古い物件を引き継いだ場合、大規模修繕は避けて通れない時限爆弾のようなものです。

管理会社から突然分厚い見積書を出されると、素人である私たちは「プロが言うのだから、すぐにやらないと建物が崩れてしまうのではないか」とパニックになり、言われるがままに高額な契約を結んでしまいがちです。

ですが、ここでも相手の立場になって少し考えてみてください。

管理会社が提案してくる修繕工事には、彼らが段取り・調整するための手数料が含まれていることが一般的です。これは決して法令違反ではなく、正当なビジネスの仕組みです。

実際に、入居者向けの工事のお知らせ文書を配布したり掲示したい問い合わせに対応するという業務もあります。もっとも、大した業務ではありません。

ただし、得意領域や付き合いのある業者の事情によって、提案内容に偏りが出ることもあります。

ですから、提案を一社の意見だけで判断しないことが大切です。

あなたが身を守るためにやるべきことは、いきなり相見積もりを取って価格交渉をすることではなく、まず「今の建物が本当にどのような状態なのか」という客観的な事実を知ることです。

人間が病気になったとき、いきなり手術台に乗る人はいません。まずは血液検査やレントゲンといった健康診断を受けるはずです。

建物もまったく同じです。利害関係のない第三者の専門機関が提供している「劣化診断サービス」などを活用し、建物の健康状態を客観的にチェックしてもらってください。

本当に今すぐ750万円の工事が必要なのか。あと3年は様子を見ても大丈夫なのか。

あるいは、台風や雪による被害と認められて、建物の火災保険で修繕費の一部をカバーできるのか。

客観的な事実というカルテが手に入れば、管理会社からの突然の提案にも慌てることはなくなります。「ちっとも楽にならない」という不満は、あなたが建物の主導権(事実の把握)を取り戻すことで、少しずつ消えていくはずです。

建物の健康状態が把握できたら、次はあなた自身の「お金の守り方」です。第6話では、少し工夫するだけで手残りが大きく変わる、税金と社会保険料のミニマム化についてお話しします。

EPISODE 6

第6話 税理士は過去を語り、大家は未来を決める

専門家には「あなたのゴール」を宣言する

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第6話のまとめ

専門家には「あなたのゴール」を宣言する

サラリーマンであるあなたがアパートを引き継ぎ、初めて住民税の通知書を見たときの驚きは、想像に難くありません。給与所得に不動産所得が上乗せされると、日本の税制ではあっという間に税率が上がり、手残りの現金が削られてしまいます。

私たちは病気になれば医者に治療法を委ねますし、車が壊れれば整備士に修理を任せます。

専門家にお金を払って依頼すれば、あとは勝手に「私にとって一番良い状態」にしてくれるはずだ。そう思い込んでしまうのは、ごく自然なことです。

しかし、税金の世界ではこの常識は通用しません。

税理士の主な仕事は、あなたが過去に使ったお金や売り上げを、法律に則って正確に計算し、国へ申告することです。つまり、彼らは「過去の数字をまとめる歴史家」なのです。

あなたが「もっと税金を安くしたい」と内心で思っていても、彼らから積極的に節税策を提案してくれることはほとんどありません。

なぜなら、彼らにとって未来の節税提案は責任が伴う業務であり、頼まれてもいないのにお節介を焼く理由がないからです。

そのため、ただ丸投げしているだけでは「税理士に任せているはずなのに、ちっとも税金が安くならないじゃないか」という、管理会社のときとまったく同じ不満を抱えることになります。

ですが、マンガの主人公のように、あなたが「未来のゴール」をはっきりと宣言すれば、彼らの態度は一変します。

「いまは手間をかけずに、立地と資産性のよい物件で運用していきたい」

「管理法人をうまく活用して、個人の所得税と住民税を一番少なくしたい」

こうした明確な指示(既知)を与えられて初めて、税理士は専門知識をフル活用して、あなただけのシミュレーション(未知への道筋)を描いてくれるようになります。

あなたが税金の難しい計算式を覚える必要はありません。

専門家を単なる「計算係」で終わらせるのか、それともあなたの資産を守る「強力な参謀」にするのか。

それは、大家であるあなたがどうしたいかを宣言するかどうかにかかっています。

手元に残るお金を最大化できたら、いよいよ最後のステップです。

ここまで整えてきた仕組みを、次はあなたの子供たちへ安全に引き継ぐための準備、つまり「次世代への対策」について考えていきましょう。

EPISODE 7

第7話 最後の見えないリスクと、終わりの始まり

親の老いから目を背けず、最後の仕組みを作る

第7話 1ページ目
第7話 2ページ目
第7話 3ページ目

第7話のまとめ

親の老いから目を背けず、最後の仕組みを作る

ここまで読み進めてくださったあなたなら、もうお気づきかもしれません。

不動産管理の煩わしさや税金の悩みは、正しい知識と仕組み・専門家との付き合い方さえ分かっていれば、かなりの範囲をコントロールできるものです。

しかし、私たちに唯一コントロールできないものがあります。それが「時間」であり、人間の「老い」です。

少し心理的なお話をしますと、人間は自分や家族の「死」や「老い」を連想させるものから、無意識に目を背ける防衛本能を持っています。

親が元気であればあるほど、「認知症や相続の話をするのは縁起でもない」「まだ先の話だろう」と考えるのを先延ばしにしてしまいます。

しかし、不動産を所有している場合、この先延ばしは致命的な結果を招きます。

マンガの主人公のように、親と「共有名義」で不動産を持っているケースは非常に危険です。

万が一、お母様が認知症を発症して意思能力がないと見なされると、その瞬間に不動産は「凍結」されます。

築古のアパートを建て替える判断も、新たな借入や大規模修繕の意思決定も、売却して現金化する判断も、すべて止まってしまうのです。

成年後見人という制度もありますが、これはあくまで「財産を減らさないこと」が目的の制度であり、柔軟な不動産経営には非常に不向きです。

問題が起きてから、慌てて弁護士や司法書士に駆け込んでも遅いのです。

あなたが最後にやるべきことは、親が元気で意思疎通ができるうちに、次世代へ資産を引き継ぐための「仕組み」を完成させることです。

例えば「家族信託(民事信託)」という仕組みを使えば、親が元気なうちに名義と管理権限だけを子供に移し、家賃収入は引き続き親が受け取る、といった柔軟な対策が可能になります。

ただし、こうした対策は、税理士や管理会社といった単一の専門家だけでは最適な答えが出せません。

法務、税務、不動産実務のすべてを俯瞰し、あなたの家族の幸福度を最優先に考えてくれる「総合的な相談相手」が必要になります。

あなたがいま現役世代で忙しいのであれば、不動産の実務は徹底的に手抜きをして構いません。その代わり、浮いた時間とエネルギーのほんの一部を、この「次世代への対策」という、あなたにしかできない決断のために使ってください。

それこそが、不動産に時間を奪われず、家族を守り抜く「微労所得のOS」...基本戦略を完成させる最後のピースなのです。

なお、こうした次世代対策や法務・税務の総合判断は、本書の3大特典の範囲を超える領域です。ご自身の状況に合わせた具体的な道筋づけは、東京大家塾の個別相談で一緒に整理させてください。

EPILOGUE

エピローグ

仕事からシゴトへ、そして新しい相談相手

エピローグ 1ページ目
エピローグ 2ページ目
エピローグ 3ページ目

あとがき

あなたの「しあわせ」はどこにありますか

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

マンガの主人公の歩みを通じて、あなたが抱えていた不動産へのモヤモヤが、少しでも晴れたのであれば嬉しく思います。

私がなぜ、このような小冊子を書き、東京大家塾という活動を続けているのか。

少しだけ、私の個人的な思いをお話しさせてください。

人間の脳や心は、大昔の狩猟採集時代からほとんど進化していません。私たちは本来、焚き火を囲んで気心の知れた仲間と助け合いながら生きるようにできています。

それなのに、現代の不動産システムはあまりにも複雑になりすぎました。専門用語が飛び交い、組織の論理で動く企業を相手に、たった一人で重たい決断を下さなければならない。

これでは、大家さんの心が疲弊してしまうのは生物学的に当然のことなのです。

私は、この「人間とシステムとのミスマッチ」に苦しむ大家さんを一人でも多く救いたい。

不動産という資産が、重荷ではなく、人生を豊かにするためのツールであってほしい。そう心から願っています。

そのために、私は大家さんの「社外取締役」として、複雑な問題をシンプルに翻訳し、あなたがしあわせになるための道筋を一緒に描く活動をしています。

いま、あなたにとって不動産は、生活のための「仕事」かもしれません。それで全く構いません。

まずは徹底的に仕組み化し、手抜きをして、あなたの大切な時間と心を守ってください。

そしていつか、心と時間に余裕ができたとき、不動産に関わることが少しでも好きになっていれば、それを報酬と喜びを得られる「シゴト(職業道楽)」に昇華させていけばいいのです。

「シゴト」へ昇華させたくなったとき、進む道は人それぞれです。いまお持ちの物件をさらに磨き上げる人もいれば、土地活用や新築を含む「規模を広げる」方向に踏み出す人もいます。

どちらにも正解はありません。

ただ、特に建てる・買い増すといった大きな判断は、土地・資金・パートナーの選び方で結果が大きく変わります。

これから一棟目を考えている方は、本書の7つの法則を「先輩がぶつかる壁の予習」として手元に置いてみてください。その判断軸についても、個別相談の中で一緒に整理していきますので、いつでもお声かけください。

7つの法則は、業界の言葉に振り回されないための「武装」です。

ただし、すべてを自力で翻訳しようとすれば、本業の時間が削られて本末転倒になります。最も効率がいいのは、すでに業界の共通言語を持っている "翻訳家" と組むこと。

あなたのゴールに合わせて業者の言葉を翻訳し、法務・税務・実務を横断して道筋を引いてくれる伴走者の存在こそが、本書全体を通じて最後にお伝えしたい解決策です。

もしあなたが、マンガの主人公のように「自分専属の総合的な相談相手」を必要としているのなら。あるいは、次世代への引き継ぎに漠然とした不安を抱えているのなら。

どうか、一人で抱え込まずに、私にご連絡ください。

東京大家塾では、毎月個別相談をお受けしています。いきなり難しい専門用語を使うことはありません。

まずは、あなたが今どんなことに悩んでいて、将来どうなりたいのか。その具体的なお話を聞かせていただくところから始めます。

あなたとお会いできる日を、心より楽しみにしております。

東京大家塾 代表
大家さんの社外取締役
大友 哲哉

PROFILE

著者プロフィール

大家さんの社外取締役として、あなたにお約束すること

大友哲哉

大友 哲哉(おおとも てつや)

東京大家塾 代表 / J-REC公認不動産コンサルタント

私は長年、「誰の都合にも左右されない人生」を追求しています。

大学卒業後に入社した企業が3年目で事実上の破綻。右往左往する上司たちを見て「会社に人生を預ける危うさ」を痛感し、独立を決めました。

しかし、独立すれば今度は取引先や従業員の都合に振り回されます。

それらを解決するために不動産賃貸業を広げ、管理会社へ実務を外注しました。事業規模を広げること自体は前向きな選択でしたが、当時の私には業者と話す「共通言語」が足りず、判断軸を持てずにいたのです。

彼らが動いてくれなければ、途端に空室が増え、生活が脅かされるのです(銀行・税金…も同じ)。

そこで気づいたのです。不動産業界は、専門知識のない大家さんに対して「業者の都合」が通りやすい構造なのだと。

決して相手が悪意を持ってあなたを騙そう(詐欺などの法令違反)としているわけではありません。単に「共通言語」がないために組織の論理に主導権を握られてしまうのです。

この業界の基準を分かりやすく翻訳し、大家さんが自ら判断できるようにしたい。

その想いで2006年に「東京大家塾」を立ち上げ、2009年には「不動産実務検定®」もスタート。

おかげさまで2026年10月に東京大家塾は20周年。これまで累計3万件超のご相談をお受けし、Google口コミでも☆4.8と高い評価をいただいています。

私がお約束するのは、大家業を不安な「仕事」から、楽しみながら報酬を得る「シゴト(職業道楽)」へ変えていくこと。

もし現役時代で仕事に家族にお忙しいなら、まずはスキマ時間で知識を体系的に学び、正しく外注して仕組み化(賢い手抜き)をしてください。

しがらみのない関係の中で、あなたの「3つの資本(金融・人的・社会)」を静かに育てていけばいいのです。

私は、利害関係のない「社外取締役」として、あなたに最も合理的な道筋を提案し続けます。未来のしあわせ大家さんであるあなたとお会いできるのを楽しみにしています。

略歴と実績

  • 明海大学不動産学部卒
  • 2006年「東京大家塾」設立
  • 不動産実務検定®立ち上げメンバー3人のうちの1人
  • 認定団体 一般財団法人日本不動産コミュニティー理事
  • 著書:「不動産投資の幸福論」など20冊以上
  • 資格:J-REC公認コンサルタント、宅建士、FPほか多数
  • 講演実績30団体以上
BONUS

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少し意地悪に聞こえるかもしれませんが、私たち人間には「いつでも手に入る」と思うと永遠に先延ばしにする厄介な性質があります。

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あなたの重たい腰を上げるために、あえて期限を設けます。

きっと、軽やかな人生も、未来の「シゴト」への準備も、今日から一歩目を踏み出せるはずです。

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